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2003年10月

2003年10月19日 (日)

今回の総選挙は



 今回の総選挙はマニフェスト選挙だと言われます。

 各党が、いわゆる選挙公約をより具体的にマニフェストの形で提示してきているから、そのように呼ばれるわけですね。

 ただ、そのマニフェストとやらがいまいち一般庶民の手に届くとこまで降りてきていないのも現実。

 と言うわけで、学生たちの有志が、各党のマニフェストを分かりやすくまとめたのがこのサイトです。

 http://seiron.org/

(朝日新聞のサイトの記事で紹介されていましたが、URLが分からなかったところを共同執筆者の片山さんが探してくれました。多謝)


時節がら政治の話題でも



 というわけで、ちょっとばかり政治向きな話をしてみる。

 与野党で(といっても、私の意識の中には自民党と民主党以外の政党は存在しないのだが)公約の違いが見られるのは、細かな点まで言えば沢山あるが、最近話題の道路公団関係について取り上げてみる。

 自民党は「公団を民営化する」方針で、対する民主党は「公団は廃止、高速道路を無料化する」方針である。

 ざっと解説すると、自民党としては公団の運営を民営化することによって、経営の効率化を目指す方向である。基本的にはJRの例を思い出せば、今後の高速道路などがどうなって行くかは理解出来ると思う。考え方としては、国から公団を切り離すことで、損金が出ても国は損をしない、と財政の健全化を第一義に据えている。

 民主党の側は、道路公団を廃止する方向である。そもそも道路公団は、高速道路建設の為のシステムであるので、これを廃止するということは、今後高速道路は基本的には造らない方針であると理解してよい。考え方としては、国内には既にある高速道路で十分として、以降の道路の新規建設は行わず、国は管理のみに切り替えて費用を節約する方向である。また、高速道路を無料化することにより、流通を加速し、経済の活性化をはかるということで、景気の回復にも色気があると見て良い。

 個人的な意見を言うなら、高速道路無料化に賛成である。インターネット経由の通販で数百円のモノを購入しまくりの碧としては「送料含んで倍額以上」というパターンが減ると思われるのは非常に嬉しい。

 このような卑近な例を持ち出さずとも、高速道路無料化はボディブローのように経済に効いてくると思う。日頃購入しているモノだって、殆どは道路を利用して店まで運ばれて来るのだから、必要な費用は少なからず減るわけである。

 今まで高速道路を利用しないできた物流の場合、時間だけが短縮されて、金銭面での費用は減らないんじゃないか、という意見もあるだろう。しかし、時間が短縮されればその分だけ在庫を持たなくて済む、と考えることが出来る。倉庫に在庫を寝かせておくだけでも費用は発生するのであり、その費用が削減できるわけだ。

 加えて、景気が良くなれば税収も増え、国の財政にも好影響があるという点も指摘しておきたい。

 ただ、問題点もないわけではない。高速道路を完全に無料化すれば、高速道路の利用者が増えて道路が飽和状態になり、十分に機能しなくなる可能性はある。地方ではそんなことはないだろうが、首都圏など大都市圏では現在の高速道路の数だと不足かも知れない。

 まあ、カーナビの需要が増えると理解して、景気回復にこじつけることもできるが……。


2003年10月14日 (火)

無印良品/万年筆



 最近、手書きでの書き物の機会が増えた。
 なんのことはない、ノートやらメモ書きやらである。

 大層な分量を書かねばならぬということではないのだが、そこはそれ、物書きを志す者の端くれであることが影響したか、久々に万年筆に手を出してしまった。何事も形から入るタイプである。

 かといって、世間で評判のモンブランだとかペリカンのスーベレーンだとかを使うわけではない。安価な鉄ペンである。

 まず、筆箱の中に入れて、主に使うのはロットリングのエスプリに決めた。手が小さいことが関係しているのかしていないのか、どうにも細軸のペンが好きで仕方がなく、これは万年筆でも同様であったというわけだ。

 次に、自宅で利用するのはウォーターマンのクルトゥールにした。
 プラスチックを多用したポップなデザインであるのに、どことなく品があるのがよい。

 これら二つの万年筆には、それぞれのメーカーの純正のインクを利用している。ウォーターマンはフロリダブルーで、エスプリはロイヤルブルーだ。とりわけ、外出先で使う頻度の高いエスプリはカートリッジを利用している。

 まあ、実のところこの二つの色は呼び名が違うだけで、鮮やかで薄めの青と括ってしまえば、似通った色であると云える。

 だがしかし、これらのペンを使うにつれて、別の色が欲しくなった。

 純正インクに拘らなければ選択肢は色々とあるのだ。けれども、メーカーとしては他社のインクを使用することは推奨していない。実際、インクは化学物質であるので、他社のインクを利用したことによって問題が生じることもある。

 そこで、表題に書かれている無印良品の万年筆を購入した。

 これは、ヨーロッパ型の万年筆のインクと互換性があり、カートリッジとも互換性がある(一部、互換しない場合もあると思われるので注意)。

 付属のインクカートリッジはロットリングのそれと同様の形をしているし、なによりも重要なのは、ペリカン(聞いただけなので、実際には試していない)やらロットリングやらのコンバーターが利用できることである。

 つまり、本体価格の1100円にロットリングかペリカンのコンバーター(500or600円)を利用すれば、比較的懐の痛まない範囲で色インクをあれこれと楽しむことができるのである。

 また、弾力はないが滑らかな書き味で、通常利用にも十分満足できる範囲であると思う。

 今のところは、試しにウォーターマンのフロリダブルーを吸い上げてみたに過ぎないが、近いうちに何か新しいインクを買ってしまうのは、どうやら間違いなさそうである。


 夏目漱石の万年筆に関するエッセイ
 http://www.aozora.gr.jp/cards/0...


2003年10月12日 (日)

シャープペン文化について



 不思議なことに、シャープペン(シャーペン)の文化は未だ形成されていないように見える。

 googleなどで検索してみれば分かるが、シャープペンの書き味、書き心地、使いやすさ、コストパフォーマンスなどを云々するページはそれほどない。

 ましてや、○○の何々が素晴らしい、などと主張するサイトは殆ど見掛けない。

 もちろん、筆記具の使いやすさなどは主観的なものなので、評価が難しいというのはあるだろう。

 しかし、万年筆やボールペンを検索すると見つかる「○○が(自分には)一番」的なページにもなかなか行き当たらない。ドクターグリップと、ロットリングやステッドラー辺りの製図用シャープペンは数少ない例外である。後者は文字を書くためのシャープペンではないので、シャープペンといえばドクターグリップということになってしまうが、そんなハズはないと思う。

 基本的にシャープペンは鉛筆の代用であり、消しゴムで消せる筆記具の中心的存在なのだが、芯の太さだけで0.3/0.4/0.5/0.7/0.9/1.3(他にもあるかも知れないが)、芯の濃さということになると、F/HF/H/HB/B/2B/3B(同上)があり、一つの見識が存在するには十分すぎる環境である(例えば、日本語を書くのなら0.4でB、などと、正しいかどうかは別として主張することが出来る)。

 加えて、各メーカーから色んな種類のシャープペンが発売されているわけで、派閥が発生する可能性は、万年筆やボールペンを超えると思う。

 ところが、シャープペンをテーマにしたサイトやコンテンツは少ない。万年筆やボールペンと比較すれば、明らかに規模が小さいのである。

 まあ、万年筆の趣味的側面を考えれば、分からなくもない……ないのだが、それにしてもシャープペンは顧みられていないように思う。

 実際のところ、シャープペンをよく利用するのは精々が小学校から高校までのことだろう。その頃の学生に経済力があるとは言えないので、シャープペンについて追求する気にならないのも当然かも知れないが、逆に言えば、(小学校高学年から使用するとして)優に5年は付き合う筆記具である。

 いい加減に考えて、いい加減に利用して良いものだろうか? また、適切なものを利用しないことによって何らかの不具合が生じるのではないだろうか?

 どうにも世間は文字を軽視する方向に向かっているようで(また、そのため筆記具を軽視してしまうのだろうが)、それが心配でならない。

 と、そんなことをつらつら考えるにつれて、小気味よく使えるシャープペンが一本、欲しくなってきてしまった。