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2004年5月17日 (月)

googleを知らない人々を掴まえるために



 CNET Japanに掲載されていた、とても気になる記事がある。

 Yahoo!検索がGoogle検索より多い――というのはそれほど驚くようなことではなく、私の大学時代の経験からも、それは裏付けられる。

 Googleは知らなくても、Yahoo!なら知っている、という人々は意外に多い。更に言うなら、Yahoo!検索の結果がディレクトリ等を除くとGoogle検索の結果(今現在)だと言うことは、一般にはまず知られていない。

 そんなことより、もっと気になることがある。
 Google検索と比較して、Yahoo!ディレクトリの利用のほうが上位にあるのだ。

 今時、個人サイトのオーナーで、Yahooディレクトリに登録して貰おう、と思う人は少ない。ディレクトリからのアクセスはある程度の数が見込めるとしても、それほど多くはないからである。

 #その割に、登録審査がかなり厳しいということもある。昔はとても楽に申請が通っていたものだが。

 昔の話。aoiryu.netが未だaoiryu.netという名称ではなかったころ、確かにYahoo!ディレクトリからのアクセスは重要ではあった。小説はあまり人気のあるコンテンツではない――というか、更新が読者の需要に追いつかない――ため、それほどのアクセス数は確保出来ない。

 だから、一日に数件~十数件と言えど、アクセスが継続するYahoo!ディレクトリの効果はそれなりにあったわけだ。

 しかし、今の現状を見れば、例えばtypeholic.orgはMSNとgoogleからのアクセスだけで、十分なユーザーを確保している。一日に、50から100のアクセスがMSNやgoogleによるものだからだ(typeholic.orgの場合は、blog系検索や更新チェッカーに寄る部分も大きいが)。

 いったん、話の方向性を変えてから最後で戻すようにしよう――もう少し、辛抱してお付き合いを願いたい――。

 結局のところ、Yahoo!ディレクトリがこのような状態(個人サイトからはそっぽを向かれている)であるのに、Yahoo!ディレクトリの利用がこんなに多い理由はなんだろうか。

 元の記事にあるように、確かに、Yahoo!検索の検索結果の並び順によるものも多いだろう。

 しかし……実は、こういうことなのではないだろうか?

 多くの――まだ駆け出しの――或いは熟練せず、永久的に駆け出しのままの――ネットワーカー(今時使いにくい表現だ)は、公式サイト(やそれに準ずるサイト)ぐらいにしか興味がないのではないか。ひょっとすると、それらだけで十分な情報が得られると考えているのではないか。そういう風にも考えられる、と。

 例えば、こういう利用――あるユーザー(仮にAさんとしよう)は気になるキーワード(仮にデジタルテレビにしよう)を検索窓に入れて、検索する

 さて、Aさんは結果を見てどうするだろうか。ちょっとした解説文が付いている、Yahoo!登録サイトに掲載されているサイトを幾つか、まず回ってみるだろう。

 次に、下の検索結果でより深い情報を探そうとするか――そんなことはしない。何故か?
コレで十分だからだ。Aさんはデジタルテレビに関する情報は「これでまあオッケー」なぐらいに手に入れた(と本人は思っている)わけである。

 確かに、この程度の情報探索でも概観は分かる。現代の忙しい日常にあっては、それが普通なのかも知れない。――だが、これによって得られた情報はそれほど目新しいものでもなく、意味があるものでもない。

 私自身を例にとるなら、さきほどの例に挙げたデジタルテレビについて調べるなら、デジタルテレビが何であるか、という用語の定義を知った上で(それだけが目的のこともあるだろうが)、実際の商品について、個人がどのように感じているのか、深い検索結果まで辿って、ユーザーの感想を調べるだろう。

 言い換えるなら、私は公的な情報(一種のスペックシートのような)はあまり信じていないのだ。スペックシートはスペックシートとして、実際、それに深く関わった人がどのように思っているか――を知りたいのであるし、ネットでの情報収集の一番いいところは、それが簡単に分かるところだと思う。

 googleを利用する人の多くは、こういう利用をしているように考える。でなければ、ディレクトリサーチで十分だからだ。また、それだけでなく、Yahoo!を利用していても、こういう利用をする人のほうが多いのが現実だろう(Yahoo!ディレクトリの利用が、あくまでもYahoo!検索を上回っていないことに注意)。

 しかし、Yahoo!ディレクトリが利用の中心の人々は少なからずいる。

 とすると、個人サイトであってもやはりYahoo!ディレクトリへの登録は意識したほうが良い――ということになりそうだが、どうだろうか。

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