『中華一番』を語る
中華一番という漫画・アニメがある。
これは、いわゆる料理漫画で、清朝末期の中国が舞台になっている。
漫画のほうは、『中華一番』と『真・中華一番』にシリーズが分かれていて、前者は、主人公の劉昴星(リュウ・マオシン、通称マオ)が特級厨師の資格を得るまでの成長劇が描かれている。後者は、伝説の厨具を悪用しようとする裏料理界の刺客と戦いながら、厨具を探し求めて中国全土を旅するマオ達一行の旅の記録、というところだ。
碧的に涙なくしては語れない物語であるのだが、それは碧が涙もろすぎるというだけで、哀しい物語では全然ないし、感動シーンもそれほどあるとは言えない。しかし、面白い作品ではある。
とまあ、ちょろっとフォローらしくないフォローを入れておいて……。
アニメ版と漫画版の、おおまかなストーリーにそれほどの差はないのだが、マオが特級厨師の資格を得た後、世間を巡って料理修行の旅に出る時期の描き方が、アニメの時間制限ならでは、の描き方になっている点は指摘しておかなければならない。
新しい町へたどり着く → 料理絡みで困っている人がいる → マオが料理を作って問題解決 → マオが史上最年少の特級厨師だということが明らかになる → へへぇ~(平伏)
話の展開は、だいたい毎回こんな感じだ。
このように、若い頃の栄華に頼って、余生を悠々自適に過ごすマオの姿に、青少年は一種の憧れを抱くだろう(違)。
また、中華一番はあくまでも少年漫画であるので、細かい考証とかリアリズムよりも、話のダイナミズムを重視している。
例えば、作中でこんなシーンがある。
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