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2004年11月26日 (金)

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 ITmedia エンタープライズ:トラックバックにも制御の波到来? 関西どっとコムblogが機能導入

 面白い。

 とは言っても、その考え方が面白いのである。比較文化論的に面白いというべきか……。

 前回紹介したように、ベイズ推定によりトラックバックspamの判別を効率化して、削除の手間を省こうというツールもある。

 どちらも不要なトラックバックを制限するためのものと言って良いが、今回のは「携帯メールの指定ドメイン以外拒否」的な考え方であるのに対して、前回紹介したのは「メールのベイジアンフィルタ」的な考え方である。

 #前回紹介したのはMovableTypeのプラグインで、海外で開発されている。今回紹介した記事のサービスは、国内のものだ。

 単純にアメリカと日本を分けても仕方ないのだが、「一応全部受け取ってから選別して削除する」と「不要に思えるものは受け取らない」という考えの間には大きな差異がある。

 古くからインターネットを利用してきた身としては、前者を「インターネット的である」と感じるが、同感な人々は多いだろう。

 携帯メールのネットワークは、現在はe-mailになっているものの、元はと言えば、各キャリアごとに閉じたネットワークであった。その閉じたネットワークが、開かれたネットワーク(e-mail)に参加したときに押し寄せてきたspamメールを着信拒否系の「鎖国」で対抗しようとした文化を引き継いだのが、今回この記事で取り上げたトラックバックのサイト別拒否であると思われる。

 #もちろん、技術的な問題もないとは言わない。ベイズ推定するより、単純に着信拒否するほうがハードウェア的なパワーは使用しないと思われる。

 一方、当初から開かれたネットワークに参加し、開かれたネットワークの中でもより開かれたブログという形式(コメント記入やトラックバックの受信が可能なブログは、これまでのwebサイトよりさらにオープンなスタイルである)に基づいて志向した結果が、「一度は受け取り、選別する」という妥協に落ち着くのは、当然かも知れない。

 とまあ、なんだかそんなことをまとまりなく思ってみた次第である。

 個人的な好みで言えば、ドメイン指定受信(あるいは受信拒否)的な考え方は、可能性が狭まるという点で好きにはなれないのだが……一方、ベイズ推定による選別のフォローは、その曖昧さが好きになれる余地を残している。


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