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2004年11月13日 (土)

ローマ字入力は言語能力を低下させる



 NICOLA 日本語入力コンソーシアム

 えー。センセーショナルなタイトルですが、まあこれは言い過ぎだと碧自身思います。しかし、ローマ字入力に致命的(と碧が感じる)欠点があるということは、あまり知られていないようです。

 日本語の三大入力方式をあげるなら、使用度の高い順にローマ字入力、かな入力、親指シフト(or NICOLA)入力だと思います。それに、最近では携帯による入力や昔懐かしいポケベル打ちなんかも日本語の入力方法に含めていいのかも知れません。

 まあ、ここで取り上げるのはパソコンを使う上での入力方式です。

 数多くのサイトを見ましたところ、ローマ字入力とかな入力のどちらがいいか、の説明に関しては、まあ八割ぐらいがローマ字入力を挙げているようです。実際、ローマ字入力の利用者はとても多いので、これは自然な結果かな、とも思います。

 しかしながら、ローマ字入力を勧める根拠は薄弱なものです。第一に、覚えるキー数が少なくていい、とのことです。

 確かにローマ字入力はアルファベットと幾つかの記号を覚えれば用が足ります。それに対して、かな入力はひらがなの配置とアルファベットと幾つかの記号を覚えなくてはなりません。記憶の手間的には倍以上と言えるでしょう。

 けれども、よく考えてみるとこれが少しオカシイことに気が付きます。ローマ字入力で一度覚えてしまうと(後でかな入力に切り替えない限りは)、毎度の日本語入力の度に、頭の中で言葉をローマ字に変換して、タイプした平仮名を漢字に変換するという作業をしなくてはならなくなります。もちろん、かな入力でも漢字に変換する手間は同じですが、ローマ字への変換作業はありません。

 よって、長期的に見ればかな入力の方が面倒ではないのです。なお、ローマ字入力とかな入力では、ある程度習熟した後はかな入力のほうがタイプにかかる時間が早くなりやすい、という利点もあります。

 ここで納得していただいたみなさん。どうもありがとうございます。日ごろローマ字入力をされている方は、既にアルファベットの位置は完全に覚えているわけですから、あとはかなの位置を記憶に加えていくだけです。慣れ親しんだローマ字を使わない、という悲愴な決心が出来れば、すぐにかな入力を習得できると思います。頑張ってください。

 #練習用のソフトは、インターネットで無料で手に入るものの他に、有料だけどもっと面白い市販ソフトなどがあります。まあ……ローマ字入力を覚えるときに、そういうものを使われたのではないかと思いますが。

 さて、次からは、ここまでの説明で納得していただけなかった皆さんへ話したいと思います。

 多分、皆さんはローマ字に脳内で変換するのなんて手間じゃないね、と思っていらっしゃることでしょう。確かに、そうです。慣れてしまえばまったく手間とは言えませんよね……けれど、ローマ字入力の欠点はまだあるのです。

 その欠点は、ローマ字入力を使用されている方々が、日本語と英語の両方の入力にアルファベットを使用するところから来ているのです。

 少し話が変わりますが、現代は、海外からどんどん新語が入ってきます。例えば、アカウンタビリティー(説明責任)などがその代表的なものですね。

 さて、ローマ字入力の方々は、このアカウンタビリティーを「akaunntabiritexi-」などと入力しているはずです。英語で表記したければ、「accountability」ですね。

 かな入力の人の場合は、「あかうんたびりてぃー」か「accountability」です。

 この例では、何が問題なのか勘付いた人は少ないと思いますし、実際問題は少なかろうと思います。

 では、ノベル(小説)ならどうでしょう。

 ローマ字入力の場合、「noberu」と「novel」です。かな入力ならば、「のべる」と「novel」です。

 碧の頭が悪いせいなのかどうかは知りませんが、碧が試しにローマ字入力で「ノベル」と入れようとすると、うっかり「novel」とタイプしてしまいます。

 #ちなみに、「タイプ」も「type」と入力してしまう。

 もちろん、ローマ字としては大間違いですから、正しい平仮名が得られません。

 ここでさっさと結論に移りますが、ローマ字入力は、英語とコンフリクトを起こす可能性があるというのが、一番の欠点なのです。これによるタイプミスは、英単語に関する知識が増えれば増えるほど、確率があがります(脳の言語切り替え回路の精度にもよるでしょうけど)。

 日本人が英語をある程度使わざるを得ないのは、最近の情勢からすると仕方ないところです。それをベースに考えるなら、英語をタイプするときは半角英数字入力、日本語をタイプするときはかな入力、とバイリンガルの人々が脳内で言語を切り替えるように入力システムも切り替えたほうがいいと思います。

 #ていうか、ローマ字なんかを入力するぐらいなら、いっそ全部英語で書いたほうが汎用性はあると思います……。<言い過ぎ。

 ちなみに、ATOKでは「前候補・変換(次候補)」のキーを押すだけでかな入力と半角英数字入力が切り替えられますので、切り替えの手間はないに等しいです。MS-IMEでも似たり寄ったりだと思います。この記事を読んで、新しくかな入力を覚える気になった奇特な方は、どうかご安心を。

 #尚、冒頭で紹介したアドレスは、日本語に関する入力方式として、実用可能なもののなかではもっとも洗練されていると思われる親指シフトを発展させた、NICOLA方式に関するサイトです。無料のアプリケーションと組み合わせて、通常のキーボードでも使えますが、より便利に使うつもりなら専用のキーボードを必要とするのが、導入のネックです……。

 楽天での、親指シフトキーボードの販売店




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