日本人の読解力低下に思う
極東ブログ: 日本学生の読解力低下が問題ではなく文化差異が問題だ
こちらを読んで、毎日新聞のサイトにて実際の問題が公開されていることを知る。
それで、見てみたのだが……本題に入る前に。
私個人としては、現在の日本人の読解力はかなり低下していると思う。通常使用の言語の複雑性が、読解力の基礎になると直感的に思っているので、正字正仮名を使用していた頃と比較すれば、低下しているのではないか、ということだ。
さて。では、実際の問題を見てみよう。
……?
……???
担当者出てきて!
……これを「読解力」の問題と定義した(翻訳した?)人のセンスには困ってしまう。
出題1の、1及び2は確かに読解力を問う設題である。しかし、3及び4は適切な表現力がなければ、いかに読解力があっても120%解けないというか、読解することは難しくないが、自分なりに意見をまとめて説明しなくてはいけない、という点で表現力をより問う問題である。
出題2。公務員試験なら、これは図表解釈の問題に相当するだろう。もちろん、公務員試験の場合は計算力をある程度問うのだが……。いずれにせよ言語の読解力とは無関係である。
出題3。これは優れて読解力の問題である。
まあ、全体としてみれば、半数以上が読解力の問題であるから、「読解力の問題」(図表の読み取り能力も読解力に入れれば、なおのこと)ということになるのだろう。
しかしながら、推測するに日本人が解けなかったのは出題1の後半であろう。小学生には、出題2も若干難しいと思われる(図表の読み取りは、現役時代あまりやらなかった気がする)。
この推測が正しければ、結果だけを見て「日本人の読解力が低下した」などと理解するのは、見当違いの可能性が高い。これは、結局のところ、「あまり学校ではない教えない項目が苦手」というだけのことであろう。
ただし、このことは日本の教育の欠陥をも示している。
論述能力が鍛えられていない、ということがまず一点だが……。
それよりも、以前にどこかの入試で問題視された、道案内の設題でも同様の事例があったが、「立場を選択できない」のが(とりあえずランキングを上げる目的ならば)困った点であろう。
上の記事や、極東ブログにも書かれているように、日本人にこの手の問題を「割り切って解かせる」のは難しいのかも知れない。
#特に今回は小学生なので、選択で真剣に悩んだ生徒もいるだろう。いいかげんな決定で、どちらかのスタンスに立ってディベート的に論を構築するような真似が出来ない、のだとすると……それは悪いことではないような気もする(真摯ではある)。
どういう教育方針をとるか……だが、もし学力ランキングを上げたければ、対策は出来なくもない。しかし、それで本当にいいのだろうか、という疑問はちょいと残る。
#とはいえ、極東ブログの記事(一番上)に書かれているように、文化的差異を埋める、という観点からディベートスタイルの議論ずれさせたほうがいいのかも知れない。
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