就職活動用スーツガイド for MEN
いつものtypeholic.orgとはちょっと目先を変えて、就活用の男性向けスーツガイドを書いてみます。用語がどうしても多くなりますが、その辺りはGoogle等使って自分で検索してください。店員さんに聞くのもありですが、事前に調べておいたほうがいいです(店員さんに押し切られたくなければ)。
●姿勢
オンビジネスのスーツスタイルはなんだかんだ言って姿勢が命。同じ服を着ても、背筋を伸ばしているのかいないのかで、カチッと感がかなり違います。これは、実際にスーツを着て活動するようになる前から、日々心がけておくことが重要です。
●スーツの色
濃紺が基本、とかよく言いますが、近年はチャコールグレー(グレーと言ってもほぼ黒)のほうが多い気がします。基本的には、濃紺が若くフレッシュに見え、チャコールグレーが知的に見えます。体格がよい方、スポーツマンの方なんかは濃紺がいいかと思いますが、チャコールグレーのほうがハズレは少ないかも。体格がよくない場合、濃紺は若干貧相に見えてしまいます。逆に日頃から暗い性格に見られる方がチャコールグレーを着ると神経質そうに見えてしまうかと。
●スーツの形
基本は三つボタン、とかよく言いますが、最近はどうでしょうか。そもそも日本において、スーツの形として一般的なのは長い間二つボタンだったようです。また、ダブルとシングルがありますが、年齢的にも普通はシングルです。体型等でどうにもならない場合にはダブルもあるのかも知れませんが、普通考えなくていいです。
最近のトレンドはVゾーンが深い(襟の切れ込みが腹に近い)形になってきているようですが、基本的には無難な辺りを選びます。三つボタンでVゾーンが狭すぎる物、二つボタンでVゾーンが深すぎるものを外せばいいです。なお、若さ・活力・体力をアピールするならVゾーンの狭い三つボタンが良いでしょう。体格がそれなりであって欲しいですが。逆に、Vゾーンが深いものは知的でシャープな印象になります(体型と全体的なシルエットによります)。なお、三つボタンの場合は上二つか真ん中一つのボタンを留めます(鏡の前で試してみて、よく見える方を選んでください。スーツの作りにもよります)。二つボタンの場合は上一つを止めます。どちらにせよ、一番下のボタンは留めてはいけません。
最近、シングルでピークドラベル(剣襟)のスーツもあります。就活で着る物ではないでしょう。あと、襟が細いのがトレンドですが、細すぎると途端に就活向きではなくなります。通常、細いほうがシャープに見え、広い方が落ち着いて見えますが、童顔の人が広いのを着ると可愛らしさが強調されることもあります。
●スーツのサイズ
スーツスタイルを見栄えよく見せるためには、とても重要です(スーツ自体の値段とかよりも重要)。それも、肩幅・袖の長さ・丈の長さ・ウエスト……と、意外と大変な項目です。
基本的には肩幅で合わせます。肩幅が合っていないとどうしても見た目の印象が悪くなりますし(だらしなく見えたり、貧相に見えたり)、着心地も当然よくないです(疲れが溜まりやすい)。肩に関しては、ゆったりしていないほうがむしろ疲れにくいです(重量バランスの関係で)。
着丈(丈の長さ)は、普通、ヒップを完全に隠す長さです。長すぎるのもおかしいのですが、普通補正が効きます。少し長めだと落ち着いて見えますし、少し短めだと活動的に見えるでしょう。
袖の長さは、シャツとの兼ね合いがあります。常にシャツが袖口から外に出ているのが正しいサイズのため、それを基準に選ぶ必要があります。腕を下げた状態で親指の付け根よりもスーツが長い場合は、微妙なラインです。長すぎるかもしれません。
サイズがどうしても合わない場合は、イージーオーダー/パターンオーダーを利用する手があります。少し高くはなりますが、致し方ありません(しかし、驚くほど高くはないです)。ただし、出来あがるまでに一ヶ月以上かかることもありますので、準備はお早めに。
●シャツの色
白無地でいいです。別のものを選ぶ手は基本的に無いです。ストライプもビジネスよりではあるんですが、新人の就活としては意味もなく目立ってしまう選択かと。
●シャツの素材
素材については、アイロンを掛けるのが得意な人なら綿100%もありですが、綿\ポリエステルの混紡で形態安定が一番楽です(アイロンを掛けるにしても)。また、綿100%でかつ形態安定が無い場合、アイロンまたはクリーニングで午前はパリッとしてても、夕方ぐらいには結構皺がよってしまうので……。基本的には綿/ポリで。
●シャツと下着
シャツの下の下着は、日本では一般的に着る物と思われているようです。ワンポイント等が透けてみえないように、白無地の下着にします。ランニング等、ラインが出やすいものも基本的に避けます。
●シャツの形
カラー(襟型)は基本的にはレギュラーかと思います。太めの方、首周りが太い方などはワイドのほうがいい場合もあります(ネクタイの締め方でバランスを取ります)。ボタンダウン(襟先にボタンが付いていて、ボタンで留められるもの)はカジュアルな印象が強いので避けてください。カフスデザインは普通のシングルカフスにしておけばいいです。ダブルカフスとかのほうが手に入れにくいので、普通に買う分には大丈夫かと。なお、クールビズ/ウォームビズは通常、無視してください(ネクタイはきっちり締める)。
●シャツのサイズ
袖の長さが重要です。スーツを着た状態で袖口からシャツが出ていないものはダメです。基本的には、腕を下げた状態で1cm強出ているのが正しい状態です。
首周りについては、指一本入るゆとりとよく言いますが、もう少し詰まっていたほうがいいです。洗うと縮む面がありますので、少しのゆとりは必要ですが。
なお、基本的にスーツの上着を脱ぐことはなかろうかと思われますが、たまには脱ぐこともありまして、その場合は肩幅やウエスト周りが合っていないとだらしなく見えます。しかし、既製服は基本的にウエストが太めに作られているので、上着を脱がないのが最適です……ってのはちょっと可哀想ですが、ホントのところです。
●ネクタイの色・柄
シルバーが最も無難かと思いますが、濃いグレーや黒もありかと。黒は重苦しくなりすぎる面もありますが。柄は、遠目に見ると無地に見える、小紋や水玉などが標準的です。
あと、個人的に(就活観点ではない意味で)好みではありませんが、ビジネス色の強いレジメンタルタイも力強さがでて就活にはいいかと思います。
なお、上記のスーツの色とシャツの色を守るのならば、ネクタイだけに少し色味があってもおかしくはありません。ただし、柄の大きな物はよくありません(レジメンタルはのぞく)。なお、濃紺のスーツの場合に濃紺系のタイを選ぶのは全く問題ないと思われます。
●ネクタイの素材・価格
普通はシルク(絹)にします。ポリエステルで安さを追求してもいいことはないです。シルクでも1000円ぐらいからありますが、3000円~5000円くらいのほうが質感が優れています。あまりにテカテカしているのもどうかと思いますが、光沢感のあるものを普通選びます。特に遠目で黒無地に見えるようなもので光沢のないものを選ぶと、お葬式のようになってしまいます(逆に言うと、葬式の際は光沢のない黒無地です……関係ないですね)。
●ネクタイの締め方
薄手の生地の場合は、プレーンノットだと少し首元が頼りなく見えるかも知れません。特に、シャツの襟がワイドだとバランスがよくないです。セミウィンザーノットやウィンザーノットでも締めてみて、ベストなバランスを探してください。その場合、鏡に近づいてみるばかりではなく、鏡から離れて全体を見ることも必ず行ってください。なお、ネクタイは襟元にぴったりくっつくように締めます。ネクタイと首/襟の間で白いシャツが見えるのは正しい締め方ではないですし、シャツ地が見えれば見えるほど見えるほどだらしないです。
なお、ネクタイの先はベルトの真ん中と一致するように長さを調整して結びます(背の低い方で長いネクタイだと苦労します。ネクタイの細い方……小剣といいますが……をシャツの中に入れたり、ズボンの中に突っ込む手もないわけではないのですが、見えてしまうとちょっと悲しいので、上着を脱がないものと覚悟してください)。
●靴とベルト
靴とベルトの色は統一します。ベルトは見せなければいいと思いがちですが、見えてしまうこともあるので合わせておきましょう。なお、バックル等が派手なものはダメです。また、靴もそうなのですが、革製のものにします。牛がもっとも一般的です。
靴については、基本的には黒のストレートチップ(当然紐式で)です。内羽根式と外羽根式がありますが、基本は内羽根式です(よりフォーマルなため)。外羽根式で靴ひもの穴が少ないものはカジュアルな印象が強くなるので、それを避ければ外羽根式もまあセーフかと思います。ストレートチップ以外では、プレーントゥならセーフでしょう。
なお、茶靴はとりあえず避けるのが無難です。合わせるのが難しいですし、カジュアルな印象になります。
で、それなりに良い靴を履くと、スーツが安物でも結構見栄えがしますが、高すぎる靴はやめておくのが無難です(安すぎる靴も厳禁にしたいところです……まあ、懐次第ですが)。価格としては三万円台までかと思いますが、無難なデザインならもう少し出してもいいかも知れません。
革底の靴とゴムというかウレタン底の靴がありますが、雨の日でも就職活動はノンストップなのでゴム系の底にしておくべきです。就職してからも梅雨時等、ゴム底じゃないとどうにもならない場面があるので、間違った選択ではないです。っていうか革底靴は趣味の要素が強いですね。
●時計
時計は革ベルトのもので、靴と合わせて黒いベルトのものにします。が、そこまでコスト掛けてられない、と言う場合もあるかと思います……それでもGショック等は避けたほうがいいかも知れません。日頃はポケットにしまっておいて試験時等、時間の確認が必要なケースのみ使うのもありかと思いますが……とりあえず安い腕時計を買うのがいいんじゃないでしょうか。
時計を着けていない、というのがどれぐらいマイナスになるかは正直言って分かりません。気づかれない可能性も高い気はします……ただし、時計を持っていないと何かと困ります。筆記試験時等、携帯では代用できません。
●その他服装に関すること
スーツとシャツの価格については上記に記載しませんでした。これは、正直言って価格ではなんとも言えないところがあるからです(シャツはまだわかりやすいのですが)。基本的に、サイズの合っていないスーツは最悪です。生地がいくら高級でもなんの意味もありません(と言うより、就活で生地が高級なのは利点にはならない可能性が高い)。これは、シャツについてもそう言えます。
シャツについては上着を脱がなければかなり誤魔化せる(袖の長さと首周りだけ気をつければいい)んですが、スーツについては沢山試着をすることを薦めます。なお、これを書いている筆者はサイズの条件が少し厳しいこともあって、スーツはイージーオーダーです。シャツもイージーオーダーのが割合的に増えてきています。ただ、イージーオーダーだからと言って必ずしもよいワケではないのが難しいところですが……(複数回の注文を経てようやく気に入ったスタイルになる、ということがままある)。
ともあれ、サイズと姿勢には気をつけてください。後、あまり上では強く書きませんでしたが、靴にも十分注意してください。これらは、スーツ(生地)そのものよりもしばしば重要です。
その他、細かな点では「皺は取る」「ホコリを払う」とかがあります。皺取りに関しては、アイロンを使うことがどうしても増えるかと思いますが、色々と面倒なことがあるので、別途検索してください。
なお、スーツはポケットに物を入れない状態でハンガー(厚みがあり、人体を模した肩になっているものが好ましい、っていうか針金ハンガーだといまいち意味無い)に掛けておけば、普通の皺は取れます。アイロンを当てる際はあて布をしないとえらいことになる危険性があるので、通常はそれで対処するべきかと。ただし、ズボンはアイロンを掛けないと無理かも知れません。ズボンプレッサーとかがあれば楽なんですが。ともあれ、アイロン時はあて布を忘れないでください。
シャツにはちゃんとアイロンを掛けてください。無理ならクリーニングに出しましょう。複数枚買って、うまくローテーションを組む必要はありますが。
スーツに付着するホコリを払うための洋服ブラシは必須とまではいいませんが、着て帰ったときにブラシ掛けしておくのがいいです、なるべく買っておきましょう。靴用のブラシも同様です。就活は長いので、別途靴を磨く必要もあるかと思います。靴がホコリを被っていたりすると、全体が台無しになりますので、ご注意を。